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恋愛についての深層心理・・・・・・書籍「心の病は治せる」からの抜粋。

恋愛についての深層心理 

自ら去ったとしても…          LinkIcon書籍「心の病は治せる」書評


恋人たちが将来を考え、冷静に考えて別れなければいけないと分かっていても、いざ別れ話になると、すがるように後を追いかけてしまう。そういった感情がトラウマによる情動だったら、自分では抑制が効かないのです。

 追っかける理由を探し、その理由を正当化し納得して追っかけていこうとします。将来のことを考えるよりも、いま相手を失うことだけに異常なほど焦点を当ててしまうのは、トラウマにより幼児期に形成された感情の無意識内の回路によるものです。

 互いの関係を続けることが人生の破滅につながることが頭では分かっていても、たとえ破滅しても今この感情(情動)が静まるなら、楽になるならその方がましだとまで思い詰めてしまうこともあるのです。

 このケースは一見相手を失いたくないと苦しんでいるかのように見えるかもしれませんが、理性では自分の人生において相手と別れることが必要と分かっているのです。しかし、無意識では自分が去っていくことを相手が容認することで、結果として自分が相手に必要とされなかった、またはされてなかったから相手が追いかけないと感じ、自分は見捨てていても相手から見捨てられる現実を受け入れることができずに苦しみあがいているといえるのです。

 人はトラウマ性情動に支配されてしまったら、理性の働きは役に立たなくなり、ただ、感情が暴走してしまうものです。しばらく時間をおけば次第におさまってくるものですが、そういった待つ時間を不安な感情が邪魔してしまいます。

 いま自分が直面している問題に対し、理性的に処理するためには、視野を広く持ち判断する必要があります。そうしないと情動にのみ焦点が当てられ、全ての価値判断が狂ってしまいます。もしきっぱりと別れることができなければ、徐々に距離を置きながら、沸き起こる情動を静めながら、方向性だけは誤らないように理性を保ちながら自分にとって無理のない楽な別れ方を模索すればいいのです。焦らなければ時間があなたを救ってくれます。

 失う何かがあっても、自分の人生に必要なものを得る為にはどのような決断が必要かの理性を支えにして、心の中で狂い暴れている情動を静めていかなければならないでしょう。人はみな、そうして成長して生きているのです。

 成長過程で不幸にして身についてしまったトラウマを、自分の力で乗り越えることもまた人生の醍醐味だと思えるようだといいのでしょうが、現実トラウマで苦しむ人にとってはそう前向きに捉えられない切実な苦悩なのです。地獄といっていいくらいに苦しみが大きくなることもあります。しかし何らかの方法で、理性という自分に備わっている“心の力”を鍛える道を模索して欲しいと願います。  ( 以下 略 )

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