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退行催眠と心理療法 ⅡtaikouF.png

 幼くて、人との感情の違いが分からない
 退行催眠で一番苦労するのは、人も自分と同じように感じて過ごしていると思っている場合です。生まれ持った気質は、物心ついてからの付き合いの中で、特に幼い時は自然に受け入れてしまい違和感を感じずに過ごしています。それゆえに、子供時代のいろんな環境や出来事で、幼い子供達は誰もが自分と同じように感じていると勘違いして成長していくことです。

 トラウマは苦痛だけではない
 退行催眠で見つけだしたいトラウマは、苦痛を感じた感情の記憶だけではありません。本人が、苦痛だったとは感じていない、多くの不満や我慢してきた心の歴史が重要なのです。
 さらに成長の過程で、周囲と自分を比較して、「こんなことで悩んではいけない」とか、「もっと頑張らなくては」とか自分に言い聞かせて、自分自身を否定的に感じて育った歴史もそうです。親に認められたい、もっと自分と関わって、自分に目を向けてほしい。自分を評価してほしい・・・と、その結果、いい子にしておれば親は褒めてくれるだろうとか、もっと親が望むように頑張ったら自分のことを大事にかまってくれるだろうとか思い親の顔色を見て育つ歴史もそうなのです。兄弟姉妹がいる場合は、どうしても上の子が我慢させられています。
 当たり前のこととして我慢して過ごしていると、そうした場面を退行催眠中に思い出しても、そうした場面に価値や意味を感じずに本人が勝手にその記憶を排除してしまえば、催眠中に語られることなく、退行催眠をやっていても何も分かりません。

 無自覚のトラウマを自覚させる心理療法
 子供のときに何も不満はなかったと言う人の中には、よく話を聞いてみると、小児ぜんそくにかかっていたことがわかり、その時に十分看病してもらえないばかりか、小言をいわれて苦しんだりした記憶が甦ってくる場合もあります。他にもいろんな例があります。
 また、自分は親との関係をもうすでに解消している。親のことをちっとも恨んでもいないし過去のことを悩んで引きずってはいないと断言する人もいます。
 こう思っている、無自覚のトラウマを正しく自覚させることが、症状を改善し、心を訳の分からないモヤモヤから解き放してやるために、重要で必要なことなのです。
 過去にさかのぼって、真の原因を効率よく見つけ出すために必要なことは、事前に相談者の気質や環境を把握しておくことと、それらによって推測できるトラウマの内容を、退行催眠の前にある程度把握しておく必要があります。
 もちろんこれにはかなりの専門知識と経験が必要になってきます。知識と経験があれば、ほぼ的確に現在の心の状態と過去のトラウマとの因果関係を明確に把握することができ、そのことを相談者にも認識させ、多くの気づきを得てもらうのです。
 こうした過程が、心理療法です。

 心理療法とおしゃべり
 心理療法は、素人である相談者にとって、単なるおしゃべりと勘違いされる場合があります。しかし、友人と何時間かおしゃべりしても、心が一時的に楽になることはあっても、心の問題を認識し解決策が見えてくることはないでしょう。
 プロのおしゃべりは違います。単なるおしゃべりのようであっても、的確に問題の核心を見出して、それを抵抗なく理解してもらいやすいように話を組み立て、誘導すると同時に、さまざまな必要な気づきへと導いていきます。おしゃべりの後に、今まで見過ごしていた多くの気づきを得て、自分自身を客観的に見つめ直すことが出来るようになるのです。

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